肥満外来は何する?受診基準や保険適用の条件、費用から治療内容まで徹底解説

「肥満外来って何をするところ?」
「受診したらすぐに薬を処方される?」
「どんな検査や治療をするの?」

肥満外来が気になっていても、実際の診療内容がわからず、受診を迷っている方も多いのではないでしょうか。

肥満外来では、単に体重を測って「食事を減らしましょう」と指導するだけではありません。問診や診察、血液検査、体組成測定などから現在の身体の状態や太る原因を確認し、肥満症や生活習慣病の可能性も含めて医師が評価します。

その結果をもとに、必要に応じて食事・運動などの生活習慣の改善や薬物療法を組み合わせ、一人ひとりに合った減量を目指します。

また、医療機関によっては保険診療だけでなく、自費診療による医療ダイエットにも対応しています。自費診療では、薬だけでなく医療機器や脂肪溶解注射など、より幅広い選択肢から治療を検討できる場合があります。

この記事では、肥満外来では何をするのか、初診の流れや検査内容、具体的な治療方法、保険診療と自費診療の違いまでわかりやすく解説します。

肥満外来では何する?

肥満外来は、体重が増えた原因や現在の健康状態を医学的に確認し、その人に合った方法で減量や生活習慣の改善を目指す診療です。

「肥満=食べすぎ」と単純に判断するのではなく、食事や運動などの生活習慣、既往歴、現在使用している薬、健康診断の結果など、さまざまな情報から身体の状態を確認します。

肥満外来で行う主な内容

① 問診・カウンセリング
② 体重・BMI・体組成などの確認
③ 血液検査など必要な検査
④ 医師による診察
⑤ 肥満の原因や健康状態の確認
⑥ 減量目標・治療方法の決定
⑦ 食事・運動・薬などによる治療

全員に同じ治療を行うわけではありません。体重だけでなく、体脂肪量や筋肉量、内臓脂肪、食生活、体調なども確認しながら、患者さん一人ひとりに必要な治療を検討します。

「何kg以上なら受診した方がいい?」という方は、肥満外来は何キロから?受診の目安を解説も参考にしてください。

肥満外来の初診では何する?受診の流れ

1.問診・カウンセリング

初診では、現在の体重だけでなく、これまでの体重の変化、何度ダイエットをしてきたか、リバウンドの経験、普段の食事、運動、睡眠などの生活習慣を確認します。

既往歴や現在使用している薬、健康診断で指摘された内容なども、安全に治療を始めるための大切な情報です。

2.体重・BMI・体組成などを測定

身長・体重・BMIなどを測定します。医療機関によっては体組成計を使用し、体脂肪量・筋肉量・内臓脂肪なども確認します。

同じ体重でも、脂肪と筋肉の割合や脂肪がついている場所によって身体の状態は異なります。そのため、体重だけを見て治療方法を決めるのではなく、身体全体の状態を確認することが重要です。

3.血液検査など必要な検査

肥満外来では、必要に応じて血液検査や血圧測定などを行い、現在の健康状態を確認します。肥満は見た目や体重だけの問題ではなく、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病と関係していることがあるためです。

血液検査では、血糖値やコレステロールなどの脂質、肝機能、腎機能などを確認します。健康診断で数値の異常を指摘されたことがある方は、過去の検査結果が診療の参考になる場合もあります。

また、BMIが25以上だからといって、すべての人が「肥満症」と診断されるわけではありません。肥満に関連する健康障害や症状などを確認し、医師が治療の必要性を判断します。

4.診察結果から治療方法を決める

問診や検査の結果をもとに、医師が現在の身体の状態を確認します。そのうえで、目標とする体重や減量方法を患者さんと相談しながら決めていきます。

そのため、肥満外来を受診したからといって、必ず薬が処方されるわけではありません。食事や運動などの生活習慣の改善を中心に進める場合もあれば、必要に応じて薬を使用する場合もあります。

肥満外来ではどんな治療をする?

肥満外来で行われる治療内容は、患者さんの体重、健康状態、生活習慣、減量の目的などによって異なります。

主な方法として、食事・生活習慣の改善、運動療法、薬物療法などがあります。

食事・生活習慣の改善

減量では、単純に食べる量を減らせばよいわけではありません。現在の食事内容や摂取量、栄養バランスを確認し、無理なく続けられる食生活へ改善していきます。

極端な食事制限は継続しにくく、必要な栄養まで不足する可能性があります。治療中だけ頑張るのではなく、減量後も続けやすい習慣を身につけることが、リバウンドを防ぐうえでも大切です。

運動療法

必要に応じて運動を取り入れる場合もあります。

ただし、体重が多い状態で急に強い運動を始めると、膝や腰などに負担がかかる可能性があります。現在の体調や身体の状態に合わせ、無理のない方法で続けることが重要です。

薬物療法

食事や生活習慣の改善だけでは減量が難しい場合などには、医師の判断で薬物療法が選択肢になることがあります。

現在は、食欲に作用する薬やGLP-1受容体作動薬など、複数の治療方法があります。ただし、薬によって効果や副作用、適応が異なるため、診察を受けたうえで自分の身体に合った治療を選ぶことが重要です。

医療ダイエットで使用される薬について詳しく知りたい方は、医療ダイエット薬の種類・効果・副作用をご覧ください。

自費診療では医療痩身を組み合わせることも

自費診療の医療ダイエットでは、医療機関によって、薬による全身の減量だけでなく、脂肪冷却・医療用EMS・脂肪溶解注射などの医療痩身を組み合わせられる場合があります。

例えば「体重を減らしたい」という目的と、「お腹や二の腕など見た目も改善したい」という目的では、適したアプローチが同じとは限りません。

複数の治療方法から、現在の身体の状態や希望に合わせて治療プランを検討できることは、自費診療の特徴の一つです。

肥満外来の保険診療と自費診療は何が違う?

肥満外来というと「保険が使える」と思われることがありますが、すべての減量治療に健康保険が適用されるわけではありません。

保険診療では、肥満症など医学的に治療が必要と判断され、治療ごとに定められた適応や条件を満たす場合に、保険の範囲内で治療を行います。

一方、自費診療(自由診療)は、保険適用の条件に該当しない方でも、医師の診察のもとで減量を目指せる選択肢です。

さらに医療機関によっては、薬だけでなく、医療機器や脂肪溶解注射、栄養指導などを組み合わせることも可能です。

保険診療と自費診療は、どちらが優れているというものではありません。

現在の健康状態、肥満症の有無、減量の目的、希望する治療内容などによって適した選択肢は異なります。

保険適用の条件や具体的な費用については、別記事の
「肥満外来の費用はいくら?保険適用と自費診療の目安」
で詳しく解説しています。

こんな人は肥満外来への相談を検討してみましょう

肥満外来は、「かなり体重が増えてから行く場所」とは限りません。

次のような悩みを感じている場合は、一度医療機関へ相談することも選択肢です。

  • 自己流のダイエットを何度も繰り返している
  • 一度痩せてもリバウンドしてしまう
  • 食欲を自分だけではコントロールしにくい
  • 食事制限を続けることが難しい
  • 健康診断で体重・血圧・血糖値・脂質などを指摘された
  • 高血圧や脂質異常症など、肥満に関連する病気が気になる
  • 医師の管理のもとで安全に減量を始めたい
  • 薬だけでなく医療痩身も含めて相談したい

「自分は受診するほどではないかもしれない」と判断する必要はありません。治療が必要なのか、どのような方法が合っているのかも含めて相談できます。

ころもクリニックの医療ダイエットでは何する?

札幌のころもクリニックでは、薬を処方して終わるのではなく、現在の身体の状態や食生活を確認したうえで、一人ひとりに合わせた自費診療の医療ダイエットを行っています。

医師による診察・血液検査・体組成評価

治療を始める前に医師が診察を行い、既往歴や体調などを確認します。必要に応じて血液検査を行い、治療中も身体の変化を確認します。

また、体重だけではなく、筋肉量・体脂肪量・内臓脂肪なども測定し、現在の状態と目標に合わせて治療を検討します。

複数の薬から身体に合ったものを検討

医療ダイエットで使用される薬にはさまざまな種類があり、食欲への作用や使用方法、副作用なども異なります。

ころもクリニックでは、患者さんの身体の状態や生活スタイルなどを確認しながら、複数の選択肢から治療方法を検討します。

脂肪冷却・医療用EMS・脂肪溶解注射

全身の体重を減らすことだけでなく、気になる部位へアプローチするため、脂肪冷却、医療用EMS、脂肪溶解注射なども取り入れています。

「体重を落としたい」「お腹周りをすっきりさせたい」など、患者さんの目的に合わせて必要な治療を組み合わせます。

管理栄養士が実際の食事内容を分析

ころもクリニックでは、管理栄養士が普段の食事内容を確認し、実際に摂取している栄養価を計算したうえで栄養指導を行います。

「とにかく食べる量を減らす」のではなく、現在の食生活の中で何を改善すればよいのかを具体的に整理し、必要な栄養を確保しながら続けやすい食生活を目指します。

治療が終わった後も自分で体重を管理できる食習慣を身につけることは、リバウンドを防ぐためにも重要です。

ころもクリニックでは、4つの方向から医療ダイエットをサポートします。

・医師の診察に基づく薬物療法
・脂肪冷却や医療用EMSなどの医療機器
・脂肪溶解注射などの注射治療
・管理栄養士による栄養設計

「薬だけで痩せる」のではなく、現在の身体と食生活を確認しながら必要な方法を組み合わせることを大切にしています。

肥満外来についてよくある質問

肥満外来の初診では何をしますか?

問診や医師の診察を行い、体重・BMI・体組成などを確認します。必要に応じて血液検査などを行い、その結果や減量の目的をもとに治療方法を検討します。

肥満外来は何キロから受診できますか?

「○kg以上」という体重だけで一律に判断することはできません。身長に対するBMIや健康状態、肥満に関連する症状などによって異なります。

詳しくは肥満外来は何キロから?受診の目安を解説をご覧ください。

肥満外来は保険適用になりますか?

肥満症など医学的に治療が必要と判断され、治療ごとに定められた条件を満たす場合には保険診療となることがあります。一方、保険適用の対象にならない減量治療は自費診療となります。

肥満外来ではGLP-1などの薬を処方してもらえますか?

薬の処方が可能かどうかは、診察や健康状態、治療目的、薬ごとの適応などによって異なります。GLP-1受容体作動薬を含め、医師が必要性と安全性を確認したうえで治療方法を判断します。

肥満外来では薬だけで治療しますか?

医療機関によって治療内容は異なります。食事や生活習慣の改善を中心とする場合もあれば、薬物療法を行う場合もあります。

自費診療の医療ダイエットでは、医療機器、脂肪溶解注射、栄養指導などを組み合わせられるクリニックもあります。

まとめ|肥満外来は何する場所?

肥満外来では、問診、診察、体重・BMI・体組成の測定、必要に応じた血液検査などを行い、現在の健康状態や肥満の原因を確認します。

その結果をもとに、食事や運動などの生活習慣の改善、薬物療法などから、一人ひとりに合った減量方法を検討します。

また、自費診療の医療ダイエットでは、薬だけでなく脂肪冷却、医療用EMS、脂肪溶解注射、栄養指導など、複数の方法を組み合わせることも可能です。

自己流のダイエットを何度も続けても結果が出にくい方や、痩せてもリバウンドを繰り返している方は、医療の力を利用することも選択肢の一つです。

「自分の場合は何をすればいい?」「どの治療が合っている?」と感じている方は、まずは現在の身体の状態を確認するところから始めてみましょう。

記事監修者

谷口 靖弥

谷口 靖弥ころもクリニック 院長

大学病院での臨床経験をはじめ、大手脂肪吸引専門クリニックや大手医療ダイエット専門クリニックにて、数多くの患者さまと向き合っていく中で、肥満が健康と美容の両面に大きな影響を与えることを強く実感。
「ころもクリニック」で患者さま一人ひとりが“健康で美しく過ごせる未来”を手に入れられるよう、全力でサポートしている。

所属学会

  • 日本肥満学会 正会員
  • 日本美容内科学会 正会員
佐々木 香奈

佐々木 香奈ころもクリニック 代表

臨床の現場で生活習慣病の治療に携わり、予防医療の大切さを実感したことをきっかけに、北海道の肥満治療に奮励。
2022年7月には札幌駅近くに医療ダイエット専門のクリニックである「ころもクリニック」を開院した。 お客様一人一人の “なりたい自分” を 最大限に叶えるために、丁寧なカウンセリングとニーズに合わせた施術を提供している。